metabirds › Yours Natsu › 『 Water 』制作後記 その3

2014年02月02日

『 Water 』制作後記 その3


Kerupa, Rulie & Natsy - TRILOGY


『 Water 』



『 Water 』制作後記 その3




ここで今回の撮影で工夫したポイントとか Tips とか ----- 準備編


まず、当日の会場での撮影ですが

ヴューアは Firestorm version 4.4.2.34167
現行の一世代前のものですね。
いろんなヴューアをお試ししてきましたが、Firestorm が最も発色が良く、音質もいいです。
私にとってこの2項目はとても重要なので Firestorm は撮影には欠かせません。
ただ、マックでこのヴァージョンはインワールドでストリーミングの音が出ません^^;
しょうがないから土地情報からストリーミング URL を参照して web ブラウザで聴くことになります。
今はとにかく発色優先で使ってるってことですね。

収録(動画キャプチャー)は前にも書きましたが、マックを買うとオマケについてくる Quick Time。
他のキャプチャーソフトもいくつかお試ししたのですが、意図した露出じゃなかったりで残念な結果に終わってて、Quick Time は忠実に画面を押さえてくれるので今のところずっとこれです。
ただ、Quick Time の難点は撮影中に負荷がかかること。
SL にインするだけでもマシン負荷がかかるところに Quick Time で撮影するのでとっても落ちやすい^^;
これは今後のおっきな課題です。
それから Quick Time では撮影しようとするアプリケーション(この場合は Firestorm)の音声を拾うことはできません(まぁ、Firestorm 自体でストリーミング再生できないので問題なしw)。
Sound Flower というアプリケーションで音を録る方法もあるのですが、いかんせん音質がイマイチ^^;
るぅさんは日本シム公演時のストリーミングは 192 という高音質で配信してますから、その質を下げることだけは避けたいのです。


もういっこ、私の環境での最大のネックがありました。
数年前からグラボが唸りをあげるようになっていたのです。
ここ数ヶ月は何もしていないのに突然落ちる回数が増えてきてました。
結局、先日グラボくんが終わってしまいました;;


そんな環境で撮影に臨んだわけですが、なんといっても難関なのは「ピアノ・コンサートは動きがない」ことですw
お客さまは客席に座ったままですし、せいぜいるぅさんの腕と頭が揺れるくらいw
画面の中で一番動くものは「ケルパさんのライティング」です。
このアクションだけで、視聴者の方が飽きないようにどうやって一時間の映像として成立させるかが一番の腕の見せどころです。


手元には 3D マウス(http://www.3dconnexion.jp/products/spacenavigator.html)。
SL に限らず PC での撮影にこの優れ物を使ってる方は多いですね。
通常、この 3D マウスは画面の中をグリグリ動き回るために使いますが、今回私は「画面を動かさないため」にも使いましたw

もちろんグリグリもしたわけですが、映像の撮影技法にはすべて「意味」があります(例えばズームには6つの意味があります)。
この「意味」を理解していないと、視聴者の方にまったく伝わらないものとなってしまいます。

そこで SL で撮影する場合、特にダンスイベントなどではフィックス(静止)を優先します。
なぜならば、画面の中で人が動いているからカメラは動かさない。
むしろ「動き」よりも「アングル」最優先が基本ですね。
動きは編集である程度カヴァーできますから。


Water の撮影のキーポイントは5つ。

・舞台となる大聖堂内部(ライティングをメイン)。
・ケルパさんの6枚のアート。
・メインキャストであるケルパさんとるぅさん。
・お客さま。
・そして会場内にある様々なアイテム(インサート用)

プラスアルファは「環境光」です。
当日のお勧めは深夜設定ですが、すべてこの設定で撮影すると平坦な映像になってしまいます。
そこで同じアングルの撮影でも環境光をいくつかのヴァリエーションで押さえておきます。
(もちろん他のシチュエーションで時間軸を優先する場合などは、環境光の流れを自然にするための工夫が必要ですが)


https://www.youtube.com/watch?v=-mZgyqV_vxI&fmt=18




     ……つづく



Posted by なつ at 20:10│Comments(0)
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。